【連載】電子ほたる誕生物語(その6)

イベント実施当日の様子

ついに「電子ほたる」お披露目の日のお話です^^

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いよいよ当日、月遅れのお盆の最中にもかかわらず会場には朝から大勢の人が集まっていました。

会場は現在中庭で芝生になっているところに仮設の建物が建っていて、その中でいくつかのプログラムが行われることになっていました。
参加希望者は各テーマごとに該当のブースの前に並ぶことになっていたのですが、電子ほたるの前にはあっという間に当日予定していた定員をはるかに上回る長い行列ができてしまいました。
電子ほたるのブースは会場の一番奥にあったのですが、そこから並び始めた参加希望者の列が建物の出入り口を通り越して会場の外にまでのびているのには非常に驚きました。
前の方から人数を数えて定員までで列を切りましたが、参加できない方の方がはるかに多いという大変申し訳ない事態になってしまいました。
また、締め切った後工作が始まってからも参加希望者が受付に来られて、もう本日分は申込を締め切ったという話に残念そうに帰って行かれる姿が見られました。

第1日目のプログラムが終了したとき、何とか定員を増やせないかという話が自然に持ち上がり、様子を見に来られた博物館のYさんからも、『増やせればいいね』というお話。 それではということで、秋葉原の勝手知ったる私が部品屋へ行きましたが、あいにくお盆の最中ということで店は全部お休み、やむを得ず今回はこのまま行こうということになりました。

手伝って下さったボランティアの皆さんの活躍もありあまり大きな問題が発生することもなく無事に3日間のイベントを終了させることができました。
終わったときの反省として、子供が指先だけで針金を曲げるのはかなり大変だと言うことが分かりました。
何か考えなくてはということで、この反省が後の治具を作ることにつながりました。

また、定員を増やすことも課題の一つとなりました。

夏 のイベント が終わってまもなくの頃、博物館のTさんから『来年もホタルをお願いしますね』という、ありがたいお話があり博物館での評価も良かったのかな、と思いました。

後で知ったことですが、こういったイベントへの参加はあくまでボランティアの自由意思に基づくものなので、原則として博物館の側からは参加を依頼したりすることはない、とのことでした。Tさんはよほどホタルを気に入ってくれたのかもしれません。

 そんなこんなでいくつか課題は残したものの、とにかく1年目は無事に終了しました。

(つづく)

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