博物俱楽部は12月21日(土)、ギャラリーキッチンKIWI(中央区日本橋本町)で「第3回大人のサイエンス・ラボ 日本橋」を開催しました。
今回も新たなプログラムが登場!お子さま向けイベントでは盛り上がること必至の「燃料電池ってなんだろう?」を、大人向けにじっくり座学も盛り込んだ内容にしました。前回好評だった「ハクブツムシ プラス」との二本立て実施しました。
初登場!大人の「燃料電池ってなんだろう?」






1部で実施した「燃料電池ってなんだろう?」は、今まで子供向けの企画として実施されてきましたが、今回は大人向けに実験やトークを追加したディープな内容に更新!
燃料電池に関するクイズから始まり、身の回りの道具を組み合わせて行われた数々の実験に、参加者も童心に帰ったのか驚きの表情。その様子に、前日夜まで実験の数々を準備して臨んだ講師は、喜びもひとしおだったそうです。
まだまだ、改良の余地があると感じたようなので次回はさらにパワーアップした「燃料電池ってなんだろう?」をお見せすることができるかも…?
博物館学芸員の仕事を追体験「ハクブツムシ プラス」






2部で実施した「ハクブツムシ プラス」は、博物館学芸員の仕事を追体験するプログラム。短時間の内容で提供してきた定番プログラムですが、大人のサイエンス・ラボではディープな内容に更新してお届けしています。
「あなたはとある博物館の生物担当の学芸員。今日は見たことのない生き物の標本を前にすることになりました……」。そんな問いかけからはじまります。多くの人にとっては“展示を見る場”である博物館で、学芸員がどのように資料を扱っているのかをシミュレーションを通じて学びます。
参加者にゆだねられることが多いこのプログラムは、その工程や成果物に個性がとても良く現れます。今回も皆さん思い思いに手を動かしたり、頭を動かしたり。
最後にはそれぞれの成果物を展示し、お互いに”博物館”を見せ合いました。
【今回の講師紹介】

「燃料電池ってなんだろう?」講師
今回「燃料電池ってなんだろう?」の講師を務めたのは、博物俱楽部 化学担当の松下稜です。学生時代は新規核酸ペプチドの化学合成について研究。現在は化学メーカーにて研究員として勤務の傍ら、博物俱楽部で物理や化学のプログラムを担当。好きな仏像は蔵王権現。いつか人文科学系のワークショップもしたいと画策中。「身の回りのものであっと驚く実験を提供しつつ、そこから垣間見える現代化学につながるトピックも紹介していきたいと考えてプログラムつくりをしております。化学は決して暗記科目でもなく、教科書上のものでない生き生きとした瑞々しいものであることを体感していただければ幸いです。」
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「ハクブツムシ プラス」講師
今回「ハクブツムシ プラス」の講師を務めたのは、博物俱楽部代表の島津斉明です。
学生時代から博物館学に関心を持ち、都内の博物館でボランティアを行う。博物館を離れたのち、在野のボランティア団体 博物倶楽部を結成、プログラム作成やありとあらゆる雑務を担当。好きな博物館はトゥールーズ自然史博物館。
「博物館のお仕事全体を俯瞰しながら、具体的な作業がイメージできるワークを目指しました。体験された方の博物館の見方が変わるといいなと思います。」