【連載】電子ほたる誕生物語(その4)

実施当日の様子

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出来上がった試作品は当時ボランティア先の博物館で夏のイベントのまとめをしておられたYさんのところへ持ち込みいろいろアドバイスを受けました。

まずターゲットにしているのが小学校低学年からということで、小学生の工作力から考えて大きい方が採用され、それが現在も標準品になっています。
細い針金の使用について、安全性の観点から問題ないか、小学校低学年の子供にハサミを使わせることに問題ないか、など過去に博物館で行われた工作イベントの経験を伺いこの工作を実施するときの注意点をいろいろ確認しました。

また、Yさんが「これは面白いね」というコメントを下さり、何となく成功への確信も生まれました。

こうしている内に夏休みのイベントの企画募集が始まってしまったので、いよいよ時間がなくなり、毎週土曜日の活動日だけでは相談の時間が足りなくなってしまい、とうとう土曜日以外の日も博物館通いが続くことになってしまいました。
Yさんは親身なって相談に乗って下さり、後日ほたるの光る原理についての資料もいただくことができました。
また、参加者に負担してもらう材料費をいくらにするかもこの時相談し、¥200に決めましたが、以来十数年経った今も全く値上げしていません。

プロトタイプはできたものの本当に小学生に作れるのか、実際にどのくらいの時間がかかるのか確認する必要がありました。
キットを何組か用意し自宅近くの小学生(いろいろな学年の子供達)を何人かジュースとお菓子で呼び集め、実際に作らせてみました。その結果小学校低学年でも30分あれば何とか完成させることができるめどが立ちました。

子供達には自分達で作ったホタルをお土産に渡しましたが、なんとそれを夏休みの工作として学校に提出した子がいることを後で知り、ちゃっかりした子がいるわい、と苦笑させられました。
作り方のマニュアルも急いで作成し、子供達に作らせながらマニュアルの不備なども同時に確認しました。
                 
(つづく)

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