【連載】電子ほたる誕生物語(その11)

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○治具の開発

子供達の工作を見ていると、脚の折り曲げが最大の難関であることが分かりました。

イベントの終了後もメンバーといろいろ話し合いましたが、脚曲げ作業の一番始めにほたるの胴と脚の境目を曲げるところでうまくいかないとその後ずっとその状態が尾を引いて、奇妙な脚を持ったほたるになるようだ、ということになりました。

そこで始めに「コ」の字に曲げるところだけでも何かできないか、というところから始まってその作業用の治具を作ってみようということになりました。

治具といってもたいしたものではなく、木のブロックに脚の材料の針金が入るような溝を切り、その溝に沿って脚の長さに相当するところに印をつけるだけのものです。

試作をして実際に針金を曲げてみてなんとか使えそうということになり、初回は模型用の角材を適当な長さに切り、それに溝をつけて、プリンタで目盛のついたシートを作って貼り付けました。

さあ、これで問題解決と意気込んでイベントに臨みました。

実際に子供達に治具を使わせてみると、治具を上手に使いこなす子供はそこそこ格好がつくようになりましたが、そうでない子供はやはりどうにもならない、というのが正直なところでした。

少々気がかりなのですが個人差は致し方ないということで、何となく妥協してしまって今日に至っています。

それよりも実は治具の耐久性に問題が発生してしまいました。

治具の材料が木というのは初めから不安でしたが、初日が終わった段階で既に肝心の折曲げの角の部分がすり減って角が丸くなってしまいました。

治具は必要な人数分より多く作りましたので、少しでも傷みの少ないものを充当して、なんとかその年だけは切り抜けるようにしました。そして来年のイベントまでに金属の材料を使った治具を作ることにしました。

材料はアルミのアングルを適当な長さにカットしこれに溝を切りました。この治具は増備を重ねて今でも使い続けています。

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一緒に実施している立場としては、今ではこの治具なしでの電子ほたるは考えられません。使い方のコツはあっても子供たちはこれのお蔭でうまく形をまとめられています。

定番ワークショップでも、小さな工夫や改善点を少しずつ積み重ねながらいまの形につながっていることのわかるエピソードでした。

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