【活動報告】初開催「大人のサイエンス・ラボ」盛会!大人が2時間みっちりチリモンに浸る

博物俱楽部は3月17日(日)、ギャラリーキッチンKIWI(中央区日本橋)で「第1回大人のサイエンス・ラボ 日本橋」を開催しました。
今回のプログラムは、なんと参加募集開始から約1時間で満席に!大人向け本格プログラム初開催ということで、期待におこたえできるようスタッフ一同ドキドキワクワクで準備をさせていただきました。

博物俱楽部 “初”!大人向けの本格プログラム

博物俱楽部が大人向けの本格プログラムを開催するのは今回が初めて。これまで、子ども向け・親子向けのプログラムを中心に展開してきましたが、参加対象から外れてしまった大人の方々から「私もやりたかった~」という声が多く寄せられていました。
「大人のサイエンス・ラボ」という企画は、そんな大人の方々の声にこたえて、大人限定、完全事前予約制で、限られた人数とちょっと高めの価格帯で、休日の午後2時間みっちりと没頭できるプログラムをご用意しました。

記念すべき第1回のプログラムは、、、「チリメンモンスターを探せ!」。
いまや博物館ワークショップの定番のひとつとなり、博物俱楽部でもお子様に人気のこのプログラムですが、今回は博物俱楽部の魚類担当者が大人向けにアレンジした、みっちり2時間コースの没頭型プログラムをお披露目しました!

ここからは、当日の様子をレポートします。

ちりめんじゃこの主原料「カタクチイワシ」を深める

大人向けということで、今回はちりめんじゃこの主原料である「カタクチイワシ」を知るところから。
生きものの名前としては知っていても、どんな魚か訊かれてぱっとわかる方はなかなかいないのではないでしょうか?体の形、ひれの位置、生態や生活史など、まずはカタクチイワシを丸裸にするトークで、参加者のみなさんは早速スイッチが入りました。
また、漁法~加工工程も解説。カタクチイワシにまつわるさまざまな知識を網羅しました。

【博物俱楽部初登場】”イリコモンスター”でウォーミングアップ!

少しずつ魚類を見分けるポイントをつかんだところで、「チリメンモンスター」よりも少し大きめの「イリコモンスター」(いりこ(煮干し)に混ざったカタクチイワシ以外の生き物)でウォーミングアップ。
いりこのサイズになると体形やひれの位置等が観察しやすいため、分類も比較的やりやすいようです。
今回は、カタクチイワシ以外の生き物を意図的に集めた試料を取り寄せたため、多様な生き物たちを発見!試料を広げた瞬間から、大人たちから歓声が…。ウォーミングアップでは終わらないのではないかと思うほどの没頭ぶりでした。

そして、チリメンモンスターを探せ!

ウォーミングアップで目を慣らしたところで、いよいよ「チリメンモンスターを探せ!」。
ここまで小魚を見分ける目をつくってきた集大成です。これぞ大人向けと言わんばかり。参加者のみなさんは時間いっぱいまで分類に没頭。
魅力的な生き物たちもたくさん見つけていただきました。最後に、身近な東京湾のイワシ事情や、海の多様性のお話も。こちらも大人向けに解説をさせていただきました。

初めての試みでしたが、参加者のみなさまの積極性にも助けていただき、充実した2時間のプログラムになったのではないかと思っております。スタッフ一同もとっても楽しませていただきました!

とはいえ、まだまだ改良していけるところもあると思っています。
参加者のみなさまのご感想も参考に、今後もさまざまな大人向けプログラムに挑戦する予定です。

イベント情報はこのウェブサイトやXにて発信しております。
引き続き、ご注目いただければ幸いです。

<ご協力団体>
豊海おさかなミュージアム様(一般財団法人 東京水産振興会 運営)より、展示解説ノート『世界はイワシでできている2』をご提供いただきました。


【今回の講師紹介】
今回講師を務めたのは、博物俱楽部 魚類担当の久保徹郎です。
学生時代に魚類の食性について研究。現在は水産関係の仕事をしながら、博物俱楽部でチリメンモンスターのプログラムを担当。好きな魚はカタクチイワシとクサヤモロ。
「今後も身近な魚類を題材に、博物倶楽部なりにアレンジしてイベントができればと考えています。皆様のご参加お待ちしています。また、関係博物館・水族園・漁業団体の皆様、引き続きご指導・ご鞭撻をよろしくお願いします。」


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