【↓前の回はこちら】
今回も長く実施していて起きたできごとのお話。
********************
【参加できる年齢】
ある年のことでした。
まだエスカレーターホールでイベントを行っているときのことです。
お母さんに連れられてお兄ちゃんが小3、妹が年長さんの兄妹が受付に来ました。参加資格は小学生以上ということになっているので整理券はお兄ちゃんにしか渡せません、そして妹さんは見学ということになってしまいました。
いざ工作が始まる時になって妹さんがどうしても作りたいとダダをこねています。お母さんもなだめるのに苦労しています。
運良くその回の工作が始まる直前にキャンセルがあり一人分の余裕がありましたので、メンバーで相談して、お母さんには特別ということで妹さんにも参加してもらいました。
ところが実際に工作が始まってみると、妹さんの方がハサミの使い方も上手で大人でもなかなかそこまでは切れないだろうという正確さでほたるの輪郭を切り抜いています。
一方お兄ちゃんの方は非常に勇ましい切り方で、あちこちに白い余白がたくさんついたほたるになってしまいました。
二人の工作を見守っていらっしゃったお母さんに伺ったところ、妹さんは家にいてもハサミを使っていろいろなものを切り抜いたりしているとのことでした。特に使い方を教えたわけではないのにいつの間にか上手になっていたそうです。
お母さんから話を伺っているうちに、どうしても作りたいとダダをこねていた気持ちが分かるような気がしてきました。
こういったことも起こるだろうということは、初めから予想していましたが、実際にその場面に直面してみると年齢制限のあり方をどうしたらよいかという課題が重くのしかかってきます。
博物館のイベントではどこかで切らなければいけないので、やむを得ず小学生以上で1、2年生は保護者同伴という形にしていますが、本当は悩ましいところです。
幸い博物倶楽部では保護者がついていれば、参加者の年齢にこだわらないので、その点救われています。
3年前 · 1 Notes · #電子ほたる誕生物語 #ワークショップ #はこわっち

【↓続きはこちら】