【活動報告】理科ハウスへの見学研修を実施

博物俱楽部は5/20(土)及び21(日)、理科ハウスでの見学研修を実施しました。
私たちはいつもさまざまな場所でプログラムを実施していますが、良いインプットがなければ良いアウトプットを生み出すことはできないため、メンバーの研修としてしばしば各地の博物館への見学会やフィールドの観察会を行なっています。
今回は理科ハウスを訪問し、とても刺激的な2日間を過ごすことができました。

理科ハウスは逗子市にある私立科学館です。キャッチフレーズは「世界一小さな科学館」。
その言葉どおり2階建ての民家サイズのコンパクトな空間ですし、運営に携わっているのはたったお2人です。プログラムや展示は珍しいものを取り揃えているわけでは決してなく、ともするとどこのご家庭にでもあるようなもので作られています。それでも多くの科学ファンを虜にしてやまない熱気が、この場所にはあります。

理科ハウスにはたくさんの問いがあります。その多くは身の回りに当たり前にあるものや、学校の理科で習ったことがあるものに関わっているにもかかわらず、「そんな質問考えたことがなかった」というものなので、科学館に足繁く通っているような人でも思わず頭を抱える瞬間も珍しくありません。しかし、必ず来館した人の普段の暮らしや体験に答えのいとぐちが見つけられるように作られています。

そうした展示を作り出すユニークなアイディアや好奇心、活力以上にこの館を魅力的にしているのは、お2人の来館者に思考を促す手腕ではないかと思います。一歩立ち止まらせて考えるきっかけを作る問いかけ、安直に正解を出そうとする来館者に投げかける疑問や視点、深く考えている/議論しているときに先回りをしない間の取り方……いずれをとっても絶妙で、考えるという行為の愉しさに浸る場が立ち現れるのです。

私たち博物倶楽部も自分たちの活動を、「手と頭を使う体験を通じ、普段身の回りにあるものや知っているつもりになっているものに目を向け、気づくことや知ること、そして考えることの楽しさを伝える活動」とご紹介していますが、理科ハウスのお2人はこうした試みの大先輩なのです。この2日間、胸をお借りしてたくさんのことを教えていただきました。お2人には感謝の気持ちでいっぱいです。

また、新しい企画の話もすることができました。時期が来たらこちらでご紹介していきます!

理科ハウスに興味を持たれた方は、ぜひ一度足をお運びください!
http://licahouse.com

【追記】
理科ハウスさんの日記でも当日の様子をご紹介いただきました。
http://licahouse.com/diary2023.html
そして!こちらでも記載いただいていますが、この夏理科ハウスさんでイベントを実施予定です!
詳細が確定しましたら改めてご紹介いたします。

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