サイエンス・アゴラまであと1週間というところですが、準備もあらかた終わっていることもあり、今回はメンバーで博物館の見学に行ってまいりました。
こちらの博物館は城西大の持っているいくつかの博物館のひとつ。
国立劇場の裏手の千代田区も千代田区というところにあって、ちょっと普段我々が足を運ぶようなところとはだいぶ雰囲気が違うのですが(笑)、その質・量とも圧倒的なもの。
そもそもはかずさDNA研究所理事長で東大名誉教授の大石道夫氏の個人コレクション(!)だったものを縁あってこうしたかたちで展示することになったのだそうです。
ブラジルのものを中心に世界各地のものが集められてられていますが、時代はほぼ白亜紀前期で、展示としてはかなりユニークな代物でしょう。
しかも翼竜やワニもありますが、そのほとんどは魚。
それなりの展示空間がまるっと白亜紀前期の魚類!
かなりコアな博物館だということがわかると思います。
しかしこれが非常に充実した内容で、非常に濃い空間が出来上がっています。
恐らく国内でこれだけ見事な魚類化石の展示は他にないのではないでしょうか。
何といってもその保存状態の見事さに舌を巻きます!(しかもほとんど実物!)
魚たちの鱗の1つひとつ、骨の1本いっぽんまで克明に保存されており、魚の表情が、息遣いが感じられそうな化石たち(もちろん魚には表情筋もありませんし、肺呼吸もしませんが笑)。
昆虫もまた見事な化石が揃っており、トンボなどは翅脈まで見事に保存されています。
そしてそのクリーニングがまた圧巻。
改めて化石の美しさがクリーニングの腕にかかっていることがよくわかります。
キャプションはそこまで多くありませんが、美しい化石の純粋な美しさを眺め、その細部を観察するだけで化石ファン・古生物ファンにはたまらないひとときを過ごすことができること請け合いです。
じっくり見れば1時間2時間はあっという間でしょう^^
素晴らしい内容ですが、なんと入館無料!
東京にお住まいであれば、国立劇場や皇居散策に来られた際にもう一歩足を延ばしてみてください!
公式Webサイト http://www.josai.jp/fossil_gallery/